健康的な体重を維持する-良質なたんぱく質の役割

記者 三山熊裕 報道

良質なたんぱく質は、アミノ酸のパターンが人間の体に近いため、体内での吸収や利用が良く、栄養価が高いことから、医療関係者に人気があります。

卵や牛乳、肉、魚などに含まれる動物性たんぱく質や、大豆たんぱく質などの植物性たんぱく質は、子どもの成長・発達を促すだけでなく、大人が「健康的な体重」を維持するためにも欠かせない、一般的な良質なたんぱく質です。

健康的な体重を維持することの重要性

健康的な体重とは、その人の体重とその成分の割合のことで、通常、健康的な体重の成人は病気になりにくいとされています。

健康的な体重の指標として一般的なのは、BMI(ボディマスインデックス、体重(kg)/身長(m2))などの「身長に対する体重」です。また、脂肪体重と非脂肪体重(除脂肪体重とも呼ばれ、ほとんどが筋肉、骨、水分で構成されている)の割合も考慮する必要があります。

肥満の人は主に体脂肪が増え、筋肉量も比較的少ないです。 脂肪(特に内臓脂肪)が増えると、体重が増えて体や骨、関節に負担がかかるだけでなく、糖尿病や心血管・脳血管疾患、特定のがんなどの慢性疾患のリスクが高まります。

一方、やせている人は体脂肪だけでなく筋肉量も減っているので、骨の健康や免疫機能に影響が出て、感染症にかかりやすくなります。

筋肉を構成する主成分であるタンパク質は、正常な非脂肪体重を維持するために重要です。良い筋肉量と量は、正常な基礎代謝量とエネルギーバランスを維持するための基本です。そのため、健康的な体重を維持し、肥満や減量を防ぐためには、炭水化物、タンパク質、脂質を適切なエネルギー摂取量で日常的に摂取する必要があります。

良質なたんぱく質の食事を選択すると、減量に役立つ

肥満の人のダイエットの原則は、総エネルギー摂取量をコントロールすることを基本に、食事のバランスを整えることです。

一般的には、油脂の摂取量を厳しくコントロールし、精製された白米や肉類の摂取量を控えめにし、野菜や果物、乳製品の摂取量を確保する必要があります。しかし、中性脂肪が高くLDL血が多い人や、肥満の合併症で短期間ですぐに体重を落とす必要がある人など、一部の肥満の人には、高タンパクの食事を摂るのが良いでしょう。

高タンパク食とは、総エネルギー摂取量のコントロールに加えて、タンパク質の摂取量を増やすことです。 短期的な減量には高タンパク食の効果があることが研究で証明されています。

しかし、私たちアジア人にとっては、この高タンパク食は、一方ではなかなか守られず、今まで食べてきたものとは逆行してしまうことが多く、一方で高タンパクは腎臓への負担を大きくしてしまうこともあります。なので、減量のための高タンパクダイエットは、栄養士の指導のもとで、より良い働きをするために適用するのがベストです。

記者 三山熊裕 報道